旅に出る時に心配なのが、言葉や食べ物などもそうですが、何と言っても健康ですよね。旅先で病気になる事ほど、不安な事はありません。比較的医療技術が発達している国であれば、そこまで問題はありませんが、そうでない場合は、困ってしまいますよね。

最終的には、医療技術の整っている国や街に何とか移動して、入院や治療を受ける事が最良だと思いますが、それも不可能な場合に、いくつか覚えておいて欲しい事があります。二つの病状別に対処法を書いていきますので、参考にしてみてくださいね。

下痢。旅人が一番困るのは、これかもしれません。理由は色々とあるでしょう。水、食事、あるいはアレルギーなどの理由でお腹を壊す事もあります。「下痢なら下痢止めを飲めば良いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。でも、すぐに移動しなければならない場合などを除き、出来れば下痢止めを使うのはやめた方が良いでしょう。と、言うのも、下痢をした原因が何らかの細菌だった場合、下痢止めを飲む事で、その細菌が体の中で繁殖する事になり、もっと重篤な状態になる可能性があるのです。時間が許すのであれば、お腹に優しい物を口にして、下痢が自然に止まるのを待った方が良い場合が多いので、覚えておいてください。

発熱。これも、結構困りますよね。原因としては、単純に風邪をひいたと言う理由から、下痢の時と同様、何らかの細菌に侵された場合など、様々でしょう。もし、解熱剤を日本から持ってきていた場合はそれを飲んでも良いでしょう。ですが、日本の薬は成分が比較的弱く配合されている為、全く効かない場合があります。そんな時は、病院に行くのが勿論一番話が早いのですが、それが難しい場合は、薬屋さんへ行ってみましょう。薬屋さんで「自分には熱がある(I have fever.)」と言ってみてください。きっと現地の人が飲む、解熱剤や風邪薬を出してくれるでしょう。それで、すっかり治ってしまう事も十分あります。ただ、それでもダメな場合。何とか宿の人に頼んで、お医者さんに連れて行って貰いましょう。

以上が、旅先でかかる最もポピュラーな病気二つにかかった時の対処法です。でも、可能ならば、すぐお医者さんに行きましょうね。餅は餅屋ですから。