バックパッカー的旅を推奨しているこのサイトですが、ここで一番疑問に思われる方が多い事に関してお話をしましょうか。それは何と言っても「言葉」ですよね。どうしても、この「言葉の壁」と言うのは、旅に出る事を戸惑わせるし、パックツアーなどの旅行が優れている点は、この問題を基本的に解決している事ですよね。ガイドさんや添乗員さんがいますから。

まして、一人で旅をすると言う事は、海外の方々と、基本的には英語で喋らなくていけない事を意味します(現地の言葉を喋られるにこした事はありませんが、基本的に共通語として、英語が喋られる事を前提として話をします)。さて、では、バックパッカー的な旅をする人達は全てにおいて、英語に堪能な方なのでしょうか?

実は……これが、そうでもないんです。勿論、中には、ほとんどネイティブな方々と同等の英語能力を有している人もいるのは確かです。ですが、本当にそんな人は一握り。では、後の人はどうしてるのか?拙い英語で、頑張って旅をしているのです!と、言うか、はっきりと言います。極論、英語がほとんど分からなくても、旅出来ます!いや、これ本当なんです。

英語が出来なくても、地名や行きたい場所の名前はガイドブックや人に教えてもらったりして、言えますよね?もし、乗り方や切符の買い方などが分からなければ、その地名などを連呼していれば、誰かが助けてくれます。駅員さんらしき人に声をかければ、話はもっと早くなるでしょう。

ご飯が食べたい時、頼み方が分からない、何と言って良いのか分からない。そんな時も、例えば、隣で食べてる人のお皿を指せば、お店の人が同じ物を出してくれます。東南アジアでは、ぶっかけご飯と言って、バットにおかずがよそわれていて、そのおかずをご飯にかけて出してくれる物がポピュラーなのですが、そのおかずを指差せば、大体のお店はそれをちゃんとよそってくれます。ほら、何とかなるでしょ?

最悪、もし凄く自分が喋られない事で不安ならば、ある程度英語などの言葉を喋られる日本人を探して、くっついていけば良いんです。そういう人が、旅をしていると結構な確率で出会ったりします。本気で、ほとんど日本語以外の言葉を喋られない人が、普通にアジアをふらふらとしています。

言葉は結局、突き詰めれば、ツールの一つにしか過ぎません。あると、勿論とても旅を楽しいものにしてくれます。旅先で、全然知らない人と喋るのはやはりとても楽しいですものね。

勿論、旅に出る前に、英語の勉強を頑張ってする事はお勧めする準備の一つではあります。そんなに難しい言葉が喋られなくても問題ありません。「自分はどこに行きたいか?」「いくらか?」「これは何か?」など、基本的な言葉さえ喋られれば、何とかなる筈ですので、中学や高校時代の英語が苦手だったあなたも、ちょっとだけ勉強しなおしても良いでしょう。

でも、一番は、旅に出る最初の勇気です。言葉が喋られないと言う困難も、案外楽しめちゃったりするものです。まずは、海外に、出てしまいましょう。きっとそこから学べる事もたくさんある筈ですから。