海外の旅は、バックパッカー的な旅で無くても、避けられるものなら避けたいのが、トラブルですよね。パックツアーに参加していても、自由時間などに騙される可能性も無いでもないですし。でも、もし騙されそうになったら、添乗員さんなどに相談出来る相手がいるパックツアーと違って、バックパッカー的旅の場合は、自分で全て対処しなければなりません。でも、一番の対処法は、騙される手口を知っておいて、出来るだけ騙されないようにする事です。

と、言う訳で、今回は、海外のトラブルで、特に頻繁に起こりやすいものを紹介していきたいと思います。

まず初めに、料金トラブル。これは、タイの三輪タクシートゥクトゥクや、インドのオートリキシャーなどで頻繁に起こるトラブルです。最初に100バーツやルピーなどで交渉して、走り始めて、実際に目的地に着いた時に。いきなり運転手が「200と約束した!」などと、強行に主張してくる事があります。結構、彼らは旅行者が特に気の弱そうな日本人だと知ると、割と調子に乗って、所謂「ボって」くる事が多いようです。そう言う場合は、初めに決めた値段の額のお金を渡して、とっととその場を離れましょう。言い合いをしても、何にもなりません。もしお金を拒否しようとしたら「じゃあ、1銭も払わない!」と強く言いましょう。彼らも、お金が全然払われないよりは、自分が約束した料金で支払われた方がずっと良い筈です。タイは、どうしてもこの手のトラブルが後を絶たない為に、最近はトゥクトゥクに乗らない、と決めている人も増えています。普通の乗用車のタクシーも頻繁に走っていて、そちらはちゃんとメーターで走ってくれるのですから、当然ですよね。タイでは、出来る事なら、普通のこの乗用車のタクシーを利用する事で、トラブルをだいぶ回避出来ると思います。

インドが、その旅を難しいと言うか、過酷な物にしている理由の一つに、インド人が色々な手を使って、旅行者を騙し、お金を得ようとする事があげられます。日本人には考えられない事ですが、例えば、自分が泊まりたいと思っているAと言うホテルに行こうとして、タクシーの運転手にそこに行ってくれ、と伝えたとします。素直にAホテルに連れて行ってくれたら、ラッキーです。時には「Aホテルは今日は休みだ!」などと言って、自分がマージンを貰える別のホテルに連れて行ってしまう運転手もいるのです。

後、未だにガイドブックなどで紹介されているものの、引っかかる人が後を絶たないのが、「ポーカー詐欺」と呼ばれる、賭博詐欺です。手口としては、現地の人間が、突然あなたに馴れ馴れしく「儲け話がある。絶対勝てる」などと言って、どこかの家に連れて行かれます。そこでは、ポーカーなどのギャンブルの席が設けられています。そして、イカサマで、カモの設定の人物を一緒に騙して、大もうけしよう、と言う段取りになっていますが、最終的に負けてお金を要求されるのは、あなたです。そのカモの人間もグルになっているのです。周りは、屈強な男達に囲まれ、逃げ場もありません。あなたは命惜しさに、有り金全部を支払う事になります。

まさか?とは思うかもしれませんが。日本人は押しに弱い人種だと思われている為か、そして素直な心を持っている事も知られているので、案外、この手の被害は後を絶たないのです。この手の被害に遭わない、一番の方法は毅然とした態度を取る事です。怪しいと思ったら、「NO!」と言う勇気を持ちましょう!